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BLOG岳沢小屋のスタッフブログ

トップページ > スタッフブログ > 岳沢小屋のスタッフブログ > DAKESAWA TERRACE 2170 + カレーバイキングご意見ありがとうございます

2024年度の営業は終了いたしました。
お越し頂いた皆さま、ありがとうございました。
来年もどうぞよろしくお願いいたします。

We are closed for this year. Thank you for your continued support.
We truly appreciate your loyalty, and are looking forward to welcoming you back next year.

DAKESAWA TERRACE 2170 + カレーバイキングご意見ありがとうございます

先週に続き、今週も好天の土曜日となりました。
今朝は上高地から岳沢へと登ってきましたが、大正池も河童橋もとってもきれいでした。

さて、今シーズンの岳沢小屋グレードアップ計画の柱でもある、テラスの新しいテーブルとチェアが昨日のヘリ荷上げで届きました!!

思い返せば岳沢小屋開業2年目の2011年7月にテラスが完成しましたが、その時は急ごしらえのアルミのベンチと電気屋さんから無料でもらった電線のリールドラムをテーブルに転用して始まったテラス営業。気が付けば、そのまま12年間もそのまま使用し続けてきましたが、さすがにチープ感が否めないということで、それらを一新しました!!

もちろん、意識の根底には白馬岩岳のMOUNTAIN HARBARや中央アルプス千畳敷ホテルのテラスがあります。なにしろ、どこもかしこもテラスブームですからね。

この穂高岳の中腹、しかも上高地から5~6時間で往復できるこの場所に、こうして寛げるスペースを提供できることは素晴らしい使命だと思っております。
戦略的なことを言えば、宿泊利用者は小さな小屋では収容力に限界があるので、やはり稼ぎの柱は日帰りのハイカーなわけです。今年の5月を見ていて、コロナ前と比較しても格段に日帰りハイカーの利用者が増えているわけで、間違いなく上高地を訪れる人たちのディスティネーションとして岳沢の認識度が昇っているようで、これを稼ぎに繋げるにはこれくらいの投資をして、満足度を上げていく必要はあるでしょう。

そんなわけで、皆さんがより気軽にテラスをできるように「SELF CAFE」も設置いたしました。
どうぞ、ご利用ください。

さて、先日のカレーバイキング案にはたくさんのご意見をいただき、ありがとうございました。
多くのご意見をいただき感謝するとともに、大きな話題になっていることに身の引き締まる思いです。(なんか、来月の山溪でも取り上げるとか…)
これから一ヶ月、しっかりと準備したいと思います。(経営サイドには多少の経費がかかることもご了承願いたいw)


そんなたくさんご意見をいただいたなかで、ご指摘的なものもいくつかいただいていたので回答させていただきます。

まず、マナスル山荘や八方池山荘のレベルには届かないというご指摘。
マナスル山荘の山口氏は槍ヶ岳山荘でも一緒に働いた仲間で、今でも交流があり、彼の活躍も目にしておりますし、何回か訪問もしています。そのうえで、マナスル山荘はオーナー社長の夢・趣味を実現するためのステージで思いのままに展開しているわけで、そこに対抗する意思ももとよりありません(笑)
もちろん、あそこまで徹底してできることは本当に素晴らしいし、そのエネルギーに心から感服するばかりです。(私のようなサラリーマンにはできません)

八方池山荘と比較してという点では、スキーリフトを使って毎日荷上げできる山小屋と半月に一回のヘリで荷上げする山小屋が同じ土俵に上ることは無理だと思っています。
品数というご意見がありましたが、それを補うという意味での「カレーバイキング」なのであります。
カレーってそれぞれのオカズの3品か4品分の存在感があると思いませんか!?
岳沢小屋は食材、特に冷凍食品の保存能力に限りがありますので、どこまでできるかは今後の挑戦・課題であります。でも、これだけ注目されてますから頑張りますよ!!

廃棄食材についてですが…
廃棄の前段階として、提供レーンの混雑回避もありますので、利用者には5分ごとに5人くらいのペースでご来場願えるように考えて、ご案内していく計画です。
そうなると、後半になるとだいたいの必要量も見えてくるわけで、それに応じて直前調理できるよう計画いたします。それでも当然残る食材もでてきますが、それはもちろん我々スタッフでいただきます。絶対に廃棄品がでるようなことはありません(そんなもったいないこと!!)
また、最後に残った食材もスタッフが食べ飽きることが無いよう、提供食材は日々いろいろなものをお出しできるよう考えております。それはすなわち、お客ささまにたいしても飽きがこない変化であり、業者さんにとっても「こんな食材が余ってるんだけど、使ってくれませんか?」というお願いをお受けできるシーンにつながっていくと思います。

丹沢の小屋はカレーが多いという点。
うん、それは丹沢の話しですね、ここでは競合にならないと思います(笑)

最後に利用者のモラルに関しても記述がありました。
おそらくスシローのSNSテロ的なことを仰っているのか思いますが、こちらは小さな山小屋ですし、食材が減った→追加調理の指示をだすために絶えず係員がレーン近くにいるかと思いますので、その点の心配はないでしょう。
それ以前に、利用者の皆さまの性善説をもとに運営していますので、そんな輩がいるとか思ってもおりません。

以上、ご回答させていただきます。