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BLOG岳沢小屋のスタッフブログ

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前穂道標の化粧直し

こんにちは。土曜日から昨日までの3日間は晴天が続き、山へ向かわれた方も多かったのではないでしょうか。
この良いお天気の機会に、前穂山頂の道標の文字を塗りなおしに行ってきました。

こちらが塗りなおし前の状態です。だいぶ色が落ちており、特に四面あるうちの南面はほとんど色が無い状態でした。担いで登ったペンキで一文字ずつ塗っていきます。

あまりにも良いお天気でしたので、こんな絶景の中で作業ができるなんてラッキー!と思っていましたが、思っていたよりも時間がかかる作業で、景色どころではありませんでした(笑)お昼には帰らないといけないので急ぎます。(写真を撮って下さった登山者の方、ありがとうございました!)

こちらが塗りなおし後です。四面仕上げることができました。
紀美子平、雷鳥広場、岳沢パノラマ、カモシカの立場のペンキも塗りなおす予定ですが、またの機会に。
それにしてもこちらの道標、はたして何十年前に設置されたものなのでしょうか。とてつもなく長い間、日射、風雨、雪に耐えながらたくさんの登山者を見守ってきたんだろうなぁ。と、ペンキが剥げ、ひびの入った文字を塗りながら感慨深い気持ちになりました。
この道標がいつ建てられたかご存知の方がいらっしゃいましたら、ぜひご連絡をください。
ちなみに、前穂高岳登頂の最初の記録は、1893年に測量士の館潔彦が上條嘉門次を案内人として登ったものとされています。そういった先人たちの歴史を知ったうえで登るのも楽しいですね。

最後に前穂高岳までの登山道の状況ですが、登山道上の雪は無く、完全な夏道です。問題なく通行できます。ぜひ綺麗になった道標と記念撮影をしてください。
ただし、重太郎新道~前穂は上級者向けのルートであるということをご承知おきください。

槍ヶ岳はどこから見てもかっこいいです
雲海の向こうには富士山も
雷鳥広場手前から 明神の峰々