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夏の終わり & 夏山遭難状況から

9月になっても絶好調な夏空が続いています。(撮影:9月1日)

そして、今朝・土曜の朝イチは上高地から穂高岳山荘まで目指す多くの登山者で賑わいました。
この夏山の賑わいもこの週末で一旦はお休みですかね、週明けはついに秋雨前線が登場し、しばらくは静かな時間が続くかもしれません。

この兄弟が「ヤッホー!」と叫びながらブランコに揺られるチョーかわいい動画はInstagramで見られます


次に賑わうのは敬老の日の3連休になりますかね、その頃には秋雨前線も落ち着いて、秋晴れとなることを願っております。

さて、昨日、長野県警から夏山の遭難状況の発表がありました。


その中で、県内の死亡者は10人、そのうち穂高連峰で6人と述べられています。
全般的に白馬方面や表銀座の山では疲労で動けなくなった人や、ちょっと転んで足を痛めたとか軽微な事故が多いなかで、穂高の場合はちょっとしたミスが死に直結していることを物語っているのかもしれません。
その死亡6件+岐阜県側1件の案件を地図に落としてみました

これまで再三お伝えしている通り、岳沢をグルリと取り囲む山々での死亡事故が多いことが分かるかと思います。
それぞれの事故にそれぞれの事情があるかと思いますが、その多くはちょっとしたミスが事故のきっかけになっています。穂高はちょっと石につまづいただけで死ぬかもしれない場所であるということをどうぞお忘れなく。
また、今年の遭難の特徴は、コロナが明けてこれまで山から離れていた人たちが戻ってきたこと。それに伴い、トレーニング不足による体力の低下や、岩場を歩くバランス感覚の低下が主因になっているように思います。
これから秋山シーズンは晴れれば快適、雨に降られれば低体温症に陥るリスクもある表裏一体の条件となります。気象情報はしっかりと研究したうえで、安全な登山をお楽しみください。