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2024/05/14
上高地はすっかりニリンソウと新緑の季節になっているようですが、上高地からひと登りした岳沢には標高2000mから2400mにかけて、まだまだ雪渓がたっぷり残っています
ニリンソウ探訪で上高地を訪れて泊まられたついでに雪渓歩きも楽しんでみてはいかがでしょうか、というご案内です(もちろん、雪渓歩きのみでニリンソウは無しってのも全然OKです)
現在、岳沢トレイルは③の石階段まではほとんど雪はありません
そこから5分ほど登ったところが岳沢雪渓の入口になります
このまま夏道を登ると、②の胸突き八丁の急斜面に遅くまで雪が残るので、いましばらくは雪渓ルートへご案内しております
ここから藪を少し横切ると雪渓歩きのスタートです
標高2000m、上高地から2時間ほどの場所から雪渓となります
言い換えれば、上高地から2時間歩けば雪渓が楽しめるわけです
足元は滑りやすいので軽アイゼンかチェーンスパイクがあれば安心です
それらが無くても、我々は長靴で登りますけどね
※岳沢にお泊りの場合、早朝は雪渓が硬く凍っているのでアイゼンは必携です
まずは30分ほど雪渓を登って岳沢小屋(標高2170m)を目指しましょう
岳沢小屋は除雪も進み、だいぶ夏仕様になってきました
今日は人気の岳沢SWING(ブランコ)も設置しました♬
小屋でも十分にいい景色ですが、さらに3分歩いて夏のテント場・標高2200mまで行くと、さらに景色は広がります(テント場はまだまだ数メートルの雪の下です)
また、小屋より下の雪渓は木の枝などが散乱してけっこう汚れていて、お世辞にもキレイとは言えませんが、テント場あたりの雪渓はかなりキレイな状態を保っています
テント場の辺りには小屋への導水パイプが敷いてあるので目安にしてください
テント場からさらに15分ほど登って標高2300mまで来ると、穂高の岩壁が目の前に迫ってきます。この辺はだいぶ傾斜が急になるので、アイゼンは必携となりますのでご注意ください
そして、ここまで登れば上高地を眼下に長大な雪渓が一望に見渡せます
上高地で働いている方が岳沢にはたくさん遊びに来られますが、ぜひここまで足を伸ばしてもらいたいと切に思います。
さらに標高2400m、岳沢雪渓の最高点まで登ると、そこはもう完全に穂高の岩壁の中。(画像は過去のもの)
柱状節理の発達した岩場が目の前に迫ります。ただ、ここまで来るにはピッケルと12本爪アイゼンが必要となり、深い雪の割れ目(クラック)も多いので安易にはおすすめできません。
小屋から下の雪渓は賞味期限があと1週間から10日ほどですが、小屋から上の雪渓はまだまだ残ります。ぜひ、夏山に向けてのトレーニングも兼ねてお出かけください