BLOG岳沢小屋のスタッフブログ

偵察山行から半月が経過し、本日スタッフ３名が小屋に入りました。これから秋までの約２００日に及ぶ岳沢小屋での暮らしが始まります！！
と、声高らかに宣言したいところですが…
前回の偵察山行からの約半月の間に取り巻く状況は大きく変わりました。
ご存知の通り、上高地及び槍穂高周辺の山小屋は全ての施設で営業を休止（自粛）し、上高地へ入るバスの便も運休となり、上高地はほぼロックダウン状態です。
例年であればGWに押し寄せる登山者を迎えるために急ピッチで小屋開け作業を行うところでありますが、今年はちょっと様子が違います。
いつ緊急事態宣言が解除され、元通りの営業ができるかわかりませんが、来るべきその時のために今はできることをやるだけです。

さて、今日は歩いて入山する予定だったのですが、昨日の大雨が山では大雪となり、槍穂高では５０ｃｍほどの雪が新たに積もりました。雪崩の危険が高いためにヘリでの入山となりましたが、小屋の周りは雪崩の跡だらけ、特に規模の大きな雪崩が小屋のトイレのすぐ脇を通っていました。数メートルずれていればトイレが壊されていた規模です。

また、作業中にも雪崩が来て、小屋の上を覆ってしまいました。この時期の穂高は侮れませんね。明日からも気を付けて作業を行いたいと思います。
ちなみにスタッフ３名は全員、地元松本市安曇野市の住人で、槍や槍沢も同じく地元の人間だけで、本日入山となっています。

皆様をお迎えできる日がいつになるかはわかりませんが、都会で息苦しい自粛生活を強いられている皆様に少しでも北アルプスの空気を味わって、気持ちが安らいでもらえればと、天気の良い日には岳沢や穂高の風景をお届けしたいと思ってます。