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奥明神沢偵察

5月も半ばを迎え小屋の周りの雪も徐々に融けています、岳沢小屋です。
しかし、先日も雪が降ったり水道が凍ったりと、気を抜くと冬に逆戻り。
この時期は雪の状態や天候、気温により登山するにも難しい季節ですね。

さて、雪の状態が気になる現在の奥明神沢の状態を本日、5月12日に偵察に行ってきましたのでご報告いたします。

早朝は雪が良く締まっいてアイゼンが良く効きます。
日が当たり始めると雪解けにより浮石の落石が出始めました。雪の上を音もなく転がって来るので注意が必要です。
先日起きた雪崩のデブリ(写真2枚目)も、通行に支障が出るほどではありません。ただ、通過するときには、こんなのが目の前で起きたらひとたまりもないなと、雪崩のすごさも感じます。

ダイレクトルンゼも下部は雪も安定して登りやすいですが、上部(写真3枚目真ん中より左)で岩が出始めています。今現在は通行可能ですが、この感じで融けていくと今週末くらいまでが限界でしょうか。。。来週末には、大変な思いをして越えなければならないかも知れません。もしくは越えられずに撤退ということもあるでしょう。
その上は山頂まで雪がたっぷりついている状態でした。

今日登ってみて思ったのは、日が出始めると雪がどんどん緩くなっていくので、どんなに遅くても午前中(できれば10時台)には斜度のある危険地帯をぬけておきたいということです。

今後の天候、気温次第で状況はどんどん変わりますが、5月12日現在の状況は以上です。

最後に前穂高からの景色を。