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2020/09/16
今年も北アルプス指折りの詳細さを誇る南岳小屋の紅葉情報の始まりです。
これからしばらく、南岳から俯瞰したり、色付きの現場まで駆け下りたりしながら最新の情報をお届けしたいと思います。お出かけ予定の方は参考にされてください。
今週は調査とお休みを兼ねて、横尾本谷左俣(大キレットカール)を月曜に下り、今日水曜に登ってきました。
このルートはバリエーションルートで、登山道はないので一般向きなエリアではありませんが、標高2500~2600mに位置する大キレットカールは槍穂高連峰で最も標高の高い場所に位置する紅葉ポイントで各エリアの色付きの指標となるのでここで紹介させていただくことも多くなるかと思います。
さて、その大キレットカールでは草紅葉は良い感じに色付いてきていますが、
ナナカマドの色付きははまださっぱりです。
例えば、紅葉の進行が例年並みだった2018年ではすでにこの場所がこれだけ色付いていました。今年は下界と同じく、山の上も9月上旬の残暑が厳しくて、色付きがかなり遅れています。
こちらは今日の大キレット長谷川ピーク(2840m)付近の様子です。こちらはさすがに標高が高いので少し色が変わってきてますね。一般的に紅葉は3日で100m分下がると言われていますので、上記のカール内のナナカマドなどの色が変わってくるのはあと1週間くらいあとかもしれないです。
残暑もひと段落し、昨日の朝は2℃、今朝は3℃とだいぶ冷え込んできましたし、来週はさらに冷え込みが強まるそうなので、これからは順調に色付きが進むものと思われます。それでもやはり、例年の見頃が9月末~10月初旬と言われる槍沢上部天狗原や涸沢などの見頃は10日前後ずれ込みそうです。今年は9月末くらいにボチボチ色付き始め、見頃のピークは10月10日頃になるのではと推測しています。
では、今後の情報にご期待ください。