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2024年度の営業は終了いたしました。
お越し頂いた皆さま、ありがとうございました。
来年もどうぞよろしくお願いいたします。

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We truly appreciate your loyalty, and are looking forward to welcoming you back next year.

他人事ではない低体温症

こんにちは。大天井ヒュッテです。

先日の夜明け

気が付けばもう秋分の日。
大天井ヒュッテの営業日も残り三週間ほどになりました。

今週末は雨と暴風の大荒れの天気で山を楽しめるとはいいがたい状況に。
泣く泣く山行予定をキャンセルした方も多かったのではとおもいます。

さて、今回は毎年私たちを悩ませる低体温症について。
昨日、大荒れの天気の中、行動不能直前の登山者がいると連絡があり、スタッフが迎えに行くという事態が発生しました。
雨具もポンチョのみの軽装備で、雨に打たれ判断能力も低下した状況のなか行動していたようです。
全身ずぶ濡れの状態で小屋に到着したころには震えが止まらず、話すことはできても思考もあまり働かない低体温症の軽症といえる状態でした。(回復して元気に下山されました)

低体温症は条件さえそろえばどんなに元気な人でもなってしまうリスクがあります。
気象遭難においても症例が多く、死に至ることも少なくありません。

原因になるのは・寒さ・体が熱を失う状態・熱をつくる機能の低下・体温調節機能の低下など。
疲労や濡れ、出血やハンガーノック(エネルギー不足)がその状態をさらに悪化させるそうです。

体感気温は風速1m/s強まるごとに1℃下がります。
濡れてしまった状態で強風の中で行動すると体力や体温が奪われることは容易に想像できますよね。

体が冷えて危険を感じたら
①小屋などでとにかく乾いた服にすべて着替え、温かい状態をつくること
②水分補給をし、カロリーを補給すること(糖分、炭水化物、たんぱく質、脂質の順番が良い)
③安全を考慮した無理のない判断をすること(根拠のない自信は恐ろしいです)


汗冷えなども体温を奪われますし、秋冬だけでなく、夏でも低体温症のリスクがあることを頭に入れておいてください。
山の天気は非常に変わりやすいので、他人ではありません。


事前の情報収集では天気予報もいくつかチェックするとよいかと思います。(私たちは槍ヶ岳方面は高山市、大天井周辺は安曇野市の予報も参考にしています)
また、各山小屋のSNSではより最新の現地情報が確認できるかとおもいます。

そして、山行をご計画の際はしっかりとした装備でおねがいします。

明日からは、また一段と冷え込んで秋の深まりそうな予報がでています。
今年はいったいどんな紅葉に出会えるのか今から楽しみです。

(おまけ)
写真は2020年10月12日の紅葉の様子。どちらも表銀座縦走で出会える景色です。
掘り出しました。

安全第一で登山を楽しみましょう!