2024年度の営業は終了いたしました。
お越し頂いた皆さま、ありがとうございました。
来年もどうぞよろしくお願いいたします。
We are closed for this year. Thank you for your continued support.
We truly appreciate your loyalty, and are looking forward to welcoming you back next year.
2021/04/24
ご無沙汰しております。
スタッフ肥沼です。
毎年、桜を横目に入山してきたのですが、
今年は開花が半月以上早かったため、桜にすら見送ってもらえず、シャバに別れを告げ、ヘリで稜線に放り出されました。
そこかしこで言われるように、今年は僕の知る約10年で最も積雪が少なく、気候変動への不安を感じました。
ただ、小屋開け作業は楽になるかといえばそうでもなく、“勤勉”を絵にして色を塗ったような杉山支配人の的確な采配の下、及第点をはるかに超えた怒涛の前倒し作業に追われております。
恐ろしく順調が故に、このまま突っ切れば再来月には小屋閉め作業まで終わるんじゃないかと一抹の不安を感じつつ(笑)、光を取り戻した館内や、掘り出しと復旧が進む設備をみると、ようやく自分の居場所に帰れたような、不思議な感覚になります。
本日は槍沢・飛騨沢の2班に分かれ、旗竿立てに参りました。
僕は飛騨沢へ。相方は“登れるパティシエ”こと新人木村。
2450m地点のシンボリックなダケカンバ、通称“宝の木”の下部まで70本立てました。
一方槍沢組はグリーンバンド下にある、こんもりとした丸山の下部まで旗竿を刺しました。
コンディションは飛騨沢より悪く、am8:00にも関わらず殺生から下は既にグザグザでした。
おまけにグリーンバンド付近の岩の露出が著しく、開業時には部分的に非常に歩きにくい状態の可能性もあります。
さて今日は小屋明け助っ人、森山さんの下山日でもありました。
体力、技術、経験に裏打ちされた的確な仕事ぶりには毎年、お世話になっております。
プロスキーヤーや救助隊を皮切りに、雪崩研究家や農家に至るまで、様々な知見と肩書きを持ち、この世界を渡り歩く彼に、僕は敬意を表すと共に、歩くスイスチャンプのような存在として頼りにしておりました。
また会いましょう。
ありがとうございました。
ボチボチ腰痛にプロポーズされそうな毎日ですが 、営業開始までもう少し。
早くも押し寄せる温泉と寿司への即物的な欲望をなだめつつ、粉骨砕身やっていこうと思います(泣)