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奥上高地のニリンソウと槍沢の雪渓を巡る一泊二日の山旅のご提案

日曜日から梅雨らしいお天気が続き、今日で雨降りも4日目となりました。まだ数日はスッキリしないお天気が続きそうですが、梅雨だからと言って雨ばかりが続くわけでもありません。梅雨の晴れ間を上手く掴むのも登山のテクニックです。
直近で言えば、次の日・月曜は良い天気になるとの予報ですし、来週も後半には晴れが続くような動きもありそうです。

さて、昨日、上高地から槍沢まで戻る途中、徳沢~横尾の奥上高地ではニリンソウが見頃を迎えていました。
今年の夏山がどんなシーズンとなるのかはまだまだ不透明ではありますが、来たるべきシーズンに備えて体力維持は不可欠です。このニリンソウの群落とまだまだ残雪豊富な槍沢の雪渓を巡る一泊二日のトレーニング山行などはいかがでしょうか。

標高1820mの槍沢ロッヂあたりはすでに春の風情を感じられますが、少し登って
標高2000mのババ平まで行けばそこはまだまだ雪がたっぷり。
標高2100mの大曲りくらいまでであれば傾斜も緩く、本格的な雪装備は不要で、チェーンスパイクや軽アイゼンで十分登ることができます。

過去のGWの頃の大曲り付近の様子

大曲りからでは槍ヶ岳は見えませんが、大喰岳や中岳などの3000m峰を望め、5万年前の氷河期には長さ6000m・最大の厚さが200mもあったという槍沢の氷河を想像させてくれる景色に出会うことができます。

一日目は新緑の上高地からの穂高を眺め、徳沢~横尾でニリンソウを観察してから槍沢泊。
二日目に登り2時間ほどで槍沢の傾斜が急になる手前の大曲りくらいまで登り、標高3000mの稜線と長大な雪渓を眺めてから下山という、割とノンビリなプランであれば危険な箇所も無く、ゆったりと二日間のトレーニング山行と初夏の槍・穂高の景色を満喫することができます。
(1日目:歩行5時間、2日目:歩行7時間)

なお、ニリンソウは朝晩には花を閉じますので、あまり早朝からの行動では一面に咲き誇る姿をみることができないのでご注意を。花が開くのはだいたい9時頃からですから上高地の出発はノンビリ気味がおすすめです。

この花びらの裏のピンク色を見せる姿もまたかわいいんですけどね。