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2021/09/24
紅葉の具合の取材に西岳まで行ってみました。
はい、すでに表銀座・東鎌尾根と槍沢上部は見頃となっております。
今日から行われている「槍ヶ岳山荘の山の学校・紅葉編」も見頃ピッタリで楽しめそうですね。
例年であればそろそろ色付き始めた頃なので、いつもよりは1週間早い感じです。
さて、先日の地震ですが、ここ数日は余震もなくすっかり落ち着いた感じです。
今日、西岳まで歩いた感じも、我々は歩きなれている道なので、「あそこの岩がずれた」、「こんなところに石が転がってきている」というのは分かりますが、一般の方だとまず違和感を感じないであろう程度でした。
今回の地震、不幸中の幸いといいますか、ほぼすべての登山者が行動を終えた時間の発生だったので、怪我人は北鎌尾根の1名のみ。もし、あれがお昼時など日中の時間帯であれば御嶽山噴火の再来となるような大惨事・大災害になっていたことは間違いありません。そういう意味では、本当に不幸中の幸いです。
また、SNSの発達によりその瞬間の動画などが多くの目に触れることになったのも「山のリスク」を再認識いただける良い機会になったのではないかと個人的には思っています。
山、特に槍穂高などの岩稜が続く山は決して安全な遊び場ではなく、リスクと隣り合わせの場所であるということを改めて気付かされた方も多いのではないでしょうか。
とはいえ、リスクを避けてばかりではつまらない人生になります。
特に今の時期は紅葉という、登山シーズンの最後を彩る山がもっとも美しい季節です。これを「危ないかもしれない…」と避ける気持ちは当然かもしれませんが、じゃあいつまで避け続けるのか?と言われたら明確な回答の線引きはありません。
そこは個々人の「魅力とリスク」のシーソーバランスで判断していただくしかないのではないでしょうか。
我々に言えることは、
・いま、山はとてもきれいです
・ここ数日は余震もなく落ち着いていますが、またいつ大きく揺れるか、それが明日なのか、来週なのか来年なのかは分かりません。
・登山道は一部歩きにくい箇所もありますが、ほぼ通常通りの通行ができます(除く、ヒュッテ大槍~槍ヶ岳山荘間)
さて、紅葉のほうは今月いっぱいが東鎌尾根や槍沢上部(天狗原)などが見頃となりそうです。ただ、来週後半にはまたまた台風襲来の予想も出始めているので、紅葉狙いの方はお早めにお出かけになったほうがいいでしょう。
大曲りから下、ババ平~槍沢ロッヂあたりの紅葉・黄葉は10月初旬~10日頃までが見頃となりそうです。